インド産マハマブルーの洋型墓石を建立!久喜市寺院墓地
埼玉県久喜市にて、お墓・石材のお仕事をさせていただいております、木村石材店 石原です。久喜市のお寺様墓地にて、個性的なインド産マハマブルーの洋型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!
久喜市寺院墓地 新規建立 石塔:インド産マハマブルー 外柵:カンボジア産OW-1
お墓の建立をご希望のお客様がご紹介でお越しくださいました。姉妹二人でお越し下さって、「母の一周忌までにお墓を建てたい」というご希望があり、それまでに完成させるようお墓作りを進めていくことになりました。お墓の建立にかかる時間は一般的には2か月くらいですが、今回は時間も十分にありましたので、じっくり時間をかけてのお墓作りでした。
こちらがお墓を建てる場所です。ご相談時には求められていました。初回のお打ち合わせではまずご希望を伺って、「洋型で」「角ばっているより丸い感じで」などのご希望から2パターン図面を作成してご覧いただきました。それをもとにデザインや石種などもご要望をいただき、お打ち合わせを進めていきました。
こちらは当店に展示している石見本で、インド産のマハマブルーという石です。マハマブルーは、このお写真では少し色味が薄いように見えますが、紫系の神秘的な色合いが特長の石です。流れのある特有のマーブル模様もあり、ほかにはない個性的なお墓になります。
最終図面です。お墓本体にマハマブルーを使用しています。デザインや石種など、時間をかけてじっくりお選びいただいて決定しました。こちらでご了承をいただいて、工事に取り掛かりました。
工事の様子です。基礎コンクリートを打つため土を掘り下げ、根切りをしました。
地盤を固めるため、割りグリを入れて転圧をかけます。縦型のランマ―を使って均一に叩いて締め固めます。お墓作りでは、やはり基礎が一番重要です。石を固定している基礎が万一下がってしまったりすると、お墓そのものに影響が出てしまいます。土を掘り下げる段階等で地盤が少し柔らかいなと感じた場合は、急遽杭打ちをするなどの対応も行います。
鉄筋を組んで枠組みをしたところです。カロートの下の部分はコンクリートを打たずに仕上げます。
コンクリートを流し入れて養生期間を置いて、基礎が完成しました。石の据え付けが始まり、これから手前の敷石を据えていくところです。セメントを使って施工する場合も、しっかり圧着して動かないように、施工場所によってセメントの柔らかさ等に工夫をしています。適宜、セメント用のボンドも使います。最近はお墓の解体の仕事も増えてきたのですが、解体工事が丈夫なお墓作りのヒントになることもあり、日々研究しています^^
こちらはお墓の右奥で、後ろの壁石にボンドを塗って右の壁石を据えようとしています。2種類のボンドを使ってしっかり接着します。また、ここはお隣のお墓と密着していて、石を据えた後に外側から目地を打つことができないので、端にコーキングを縦方向に塗布しています。
下まわりの据え付けが終わりました。奥がお墓の納骨室です。
石の角の部分はボンドだけではなく、石と石、石と基礎コンクリートをL字金具で固定しています。全く見えなくなる部分ですが、こうして補強しておくことで万一の地震などの揺れでもズレを防ぎます。
お墓の建立に関する記事
●インド産銀河の美しい和型墓石。約10㎡の広いお墓、久喜市寺院墓地にて
●お好きだった鳥を彫刻したインド産アーバングレーの洋型墓石を建立。久喜市寺院墓地
●茨城県境町の清水丘聖地霊園第二霊園にて、インド産八重桜と桜御影を組み合わせた洋型墓石を建立!
●久喜市寺院墓地にて、インド産アーバングレーのシンプルでお参りしやすい8寸和型墓石を建立
左側の奥の羽目石を設置するところです。ここでも2種類のボンドを使用してしっかり据え付けます。
納骨室が仕上がってきました。総御影石の丈夫で長持ちする納骨室です。奥にあるのは空気口で、外の空気を取り込むことで納骨室内に湿気が溜まるのを防ぎます。
納骨室の上に順に台石を設置して、棹石を設置するところです。ボンドをたっぷり塗布し、2本の耐震棒を取り付けています。棹石底面に棒を差し込んで固定します。
棹石を設置しました。テープは目地をきれいに打つためのもので、このあと目地を打って拝石を設置、納骨室手前の縦蓋も取り付けます。
最後に小物類、花立や水鉢・香炉などを置いて、お墓の完成です! 今回は墓誌は置かないことをご希望でしたので、仏様のお名前は棹石背面に彫刻しました。
マハマブルーの紫色の神秘的な色合いがとてもきれいです。久喜市内でも霊園などでは時々見かけますが、この近隣では珍しいと思います。流れるような独特の模様、赤と青が混じったような不思議な色合いも、ひとつとして同じ模様の石はありませんので、世界に一つのお墓と言えるかもしれません。
納骨室の縦蓋にご家紋を入れることもご希望いただきました。お墓手前の踏み石はすべり止め加工をしています。こちらの模様もお客様にお選びいただきました。外柵の羽目石もご希望いただいた丸みのある形にあわせ、曲線を意識したデザインです。
お墓が完成し、ご納骨もお手伝いさせていただきました。マハマブルーの素敵な仕上がりに、お寺のご住職様にも「いい石ですね」とおっしゃっていただいたそうで、お客様にはとても喜んでいただけました。ご家族皆様ご自慢のお墓になればうれしい限りです。ご姉妹で仲良く協力して作られたお墓ですので、ご両親様にもきっと喜んでいただけていると思います。このたびは、当社にお墓作りをお手伝いいただきましてありがとうございました。