久喜市寺院墓地にて、お墓じまいと寺院内の永代供養塔への改葬

埼玉県久喜市にて、お墓・石材のお仕事をさせていただいております、木村石材店 石原です。久喜市寺院墓地にて、先代が建立させていただいたお墓のお墓じまい・永代供養塔への改葬をお手伝いさせていただきましたので、ご紹介いたします!

 

久喜市寺院墓地 お墓じまい

今回のお客様は弊社でお墓を建立させていただいた方です。将来お墓を守っていく方がいないので、数年前から「お墓じまいをしたい」とご相談をいただいていました。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。平成4年に先代が建立させていただいたお墓でした。親御様から受け継いだ大切なお墓なので悩まれていましたが、お寺様にも十分ご相談されてこのたびお墓じまいをされ、ご遺骨はお寺様にある永代供養塔へ移すことになりました。お見積りを差し上げて、工事をお任せいただきました。今回は、工事前の閉眼供養にも立ち会わせていただき、ご遺骨の取り出し・永代供養塔への移動もお手伝いしました。

 

工事が始まりました。お墓を上から順に、石塔から取り外しを開始しました。小型のクレーンで台石を吊り上げて解体しています。参道などを汚さないよう、養生シートを敷いて作業を進めます。

 

拝石を取り外しています。取り外した石材等は4輪の運搬車に積んで搬出します。お墓の解体工事では、周りのお墓を万一にも傷付けないことを一番に考え、ケガのないよう安全に作業します。

 

工事が進みました。石材等をすべて取り外して、砂利をはがして中の土を取り除いています。

 

中央のコンクリート製の納骨室(カロート)部分を解体します。お墓は通常、数十年と長持ちするように頑丈に作ります。建立時にはもちろん将来解体することは想定していませんので、長い将来傾いたりずれたりすることのないように頑丈に作られたお墓の解体はとても大変です。近年は、先代や先々代が施工したお墓を解体するお仕事もいただきますが、きっちりした仕事ぶりを感じつつも、解体は本当に骨が折れます^^;

 

カロートの基礎まで取り外し、その下のグリ石を取り除いています。次にこの場所にお墓を建てる方のご迷惑にならないように、グリ石やコンクリート殻なども丁寧に取り除き、土だけの状態に戻します。グリ石まできれいに取り除いたら、その周りの汚れた土も取り出して持ち帰ります。

 

くぼんだ場所に土を埋め戻して地固めをし、表面に山砂をきれいに敷いて工事完了です。

お墓じまいの方法は墓地によっても違いますので、お寺様に確認していただいたり、周りのお墓じまいされている場所と仕上げ方法をあわせたりして、問題ないように作業を完了します。お墓じまいの仕上げの時は、次にこちらの墓地でお墓を建てる方の目に留まって、気持ちよくこの場所を選んでいただけるように、という思いできれいに仕上げることを心掛けています。

 

お客様には、きれいにお墓じまいが完了して喜んでいただくことができました。ずっとお墓のことを気にされていたので、安心していただけたと思います。お墓じまいをされたとはいえ、改葬先は同じお寺様の中にある永代供養塔ですので、お参り先が変わることがない点も安心されているのではないでしょうか。お墓の建立からお墓じまいまで、長年にわたり弊社にお手伝いをさせていただきましてありがとうございました。最後までお手伝いさせていただくことができ、大変ありがたく思っております。これからもどうぞお元気で、末永くお参りくださいませ。